海外就職

【海外就職】なぜわたしは日本を逃げ出し東南アジアをこれから生きる道として選んだのか

現在バンコクで働いている僕が、なぜ若いうちから日本を飛び出し海外就職をしたのか、その理由をまとめました。

『海外で働くメリットが知りたい』という人から、『日本から早く脱出したい』といった方まで、そんな海外志向の方向けのページです。

このページを読んでいくことで、海外就職はなぜするべきなのか、早く日本を脱出しておいた方が良い理由を理解できると思います。

世間的には「海外就職って難しい」って思われていますが、そんなことはない。というか今の時代、海外で働くことは一般的になってきています。

仮に厳しい海外生活だったとしても、その経験は必ず後の人生を豊かにします。僕自身もこれまでの人生で海外生活を経験した恩恵をものすごく受けてきました。そしてこの先もきっと海外経験が僕を助けてくれると信じています。この体験を広めたいと思い、海外就職の魅力を記事にしてみました。

本記事の内容
  • いまの日本で働くことにはリスクがある
  • 東南アジアで働く魅力が非常に大きい
  • 海外就職を実現させるには今がベスト

逃げ出したきっかけ

僕は大学生の時に周りの誰よりも先に「就職活動」を開始したと思っています。

似合わないリクルートスーツに身を包み、自己PRという仮面を被り、上っ面の良いことしか言わない企業説明会によく足を運びました。どれもこれも「本当に意味あるのかな」と常識を疑うことしかできませんでした。1次面接、2次面接、最終面接と、これらは結局「僕のこの笑顔は他の誰かの悲しみで生まれ、絶望で花開くもの」だと察しました。残酷ですよね。

 

ただ、もう一つ察したことがあるんです。

 

それは「日本はいずれ豊かじゃなくなる」ということ。臆病な僕は、多くの企業研究や社会情勢のインプットを積極的に行なっていました。そのせいか、どの企業のお話も将来に魅力を感じることができなかった。理由は決してその企業が何か劣っているわけだからではないです。

 

一番の理由が「少子化」と「高齢化」だと気付きました。

 

これらの社会問題に企業が真剣に向き合っているのか、或いはあぐらをかいているのかは僕には分からないですが、ほぼ全ての企業が「グローバル化」というキーワードを掲げていたのを覚えています。

日本では顧客の母数がこれから急激に減り、さらに高齢化してモノやサービスを買わなくなる。つまり消費はダブルで減っていく。なら、いっそのこと自慢の製品やサービスを輸出しようという目論見だとすぐに理解することができました。ただ、どこも企業のグローバル化に成功しているとは当時就職活動していた僕には思えなかったのです。

 

「グローバル化」って一体全体なんなんだ。

 

その言葉に完全に飲み込まれてしまった僕は誰よりも早く就職活動を止めて、すぐさま1年間シンガポールへ留学へ行くことを決意しました。

正直将来に何の希望も見出せなかったのです。なので全て環境をリセットしようと思いました。さらに、当時就職活動で得た情報(中国の台頭による脅威・企業の積極的な海外進出)を元に井の中の蛙状態からの脱出を試みようと思いました。僕には知らないことが多すぎる。

場所は東南アジアならどこでもよかったのですが、たまたま英語をある程度話せたこともあり英語が公用語のシンガポールを選択しました。一番の動機として当時はまだご存命であったシンガポール建国の父、リー・クアンユー氏のある言葉が自分にとっては大きかったと今になって思います。

“If I were a young Japanese and I could speak English, I would leave the country”. 

2013年のOne man’s view of the worldというリー氏の本の一文です。和訳すると「もし仮にわたしが若い日本人で英語を話せたなら、わたしは国を出るだろう」です。

彼の日本に対する全体の意見をまとめると、日本が今のまま人口を減らしながら高齢化することは、財政や経済上の問題では終わらず、隣国との立ち位置にも悪影響を及ぼすだろうということ。これらの考えを彼の本に2013年に残しています。リー氏の意見は冷徹ですが的確でとても考えさせられます。ただ、間違いなく彼の言葉が僕を海外へと送り出す後押しになりました。

日本の危機

リー氏も言っていた財政と経済の観点から言うと、消費が減るだけならまだいいですが、国の負担は増え続けるが現実です。現在の社会保障費を消費税でまかなうとしたら35%に引き上げなければなりません。

少し前に発表されましたが、年金がもらえる年齢を68歳に引き上げるそうです。人口減と高齢化で消費市場が急減、負担も急増。日本経済の縮小を考えると食料やエネルギーの価格高騰を通じてさらに生活水準が下落し、消費者心理は悪化、さらに経済が縮小(海外移転)という悪循環になる可能性が高いと思います。

人口1億人を超える大国で国民皆保険・皆年金を実施しているのは日本だけ。世界から大絶賛されたこのシステムが、今後の日本の若者を苦しめることとなるでしょう。

それをいち早く察したのか、ドンキホーテ、ユニクロ、東急ハンズ、など既に多くの日系企業がシンガポールで店舗を構えています。雇用と税金を負担する能力がどんどん海外に出て行ってしまうのは日本経済には少なからずマイナスだと思います。

このような現実を目の当たりにすると当時就活で耳にした「グローバル化」が全て日本企業たちの唯一の「サバイバル術」の言葉のように感じます。

東南アジアの成長

では、ASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国はどうでしょうか。

なんと合計6億人という巨大市場です!アメリカ・メキシコ・カナダを足してもASEANの方が多いんです。さらに、ASEANの平均年齢は20代ととても若いのが現実。消費者としても労働者としても、納税者としても大きな期待ができます。

ある予測では、2025年に日本とほぼ同規模のGDPとなり、2050年までには日本のGDPを抜いて日本の倍以上のGDPになると予測されている。つまり、現在成長真っ盛りであり、そのようなハングリーな環境に若いうちから身を置くことで保守的ではない、チャレンジングで刺激のある生活がおくることができます。実際に今現在、僕はシンガポール生活2年を終えバンコクで働いていて、日本では考えられなかったほど充実した暮らしがおくれています。

 

さらに東南アジアの魅力が「日本大好きすぎ説」です。

 

とにかく日本の好感度・信頼度が高い。それは商品やサービスに限ったことではないです。「日本」というだけでブランド力が発生し、日本人というだけで勝手に好感度が高い状態からゲームスタートになります。

2014年の外務省による東南アジアの対日世論調査では、日本に対して肯定的なイメージを持つ人が9割を超えました。ここまでくると一種の「洗脳じゃないか」と思うかもしれませんが、実際に現地に行ってみてください。日本人は好まれる傾向にあると肌感覚で感じることができますよ。

ただ、どこも歴史があるのは事実です。詳しくは書きませんが、戦争時代を知っている年配の人からすると少々壁があるのを「日本人」として、さらにマナーとして理解をしておくべきだと思います。

グローバルオールスター

僕は留学を終えて「必ずシンガポールで働こう」と決めました。

僕の場合はシンガポールに留学して現地の魅力に惹かれてしまったのでそのままシンガポールに決めた。もし他の東南アジアの地域に行っていたらその地を選んでいたのかもしれません。旅行で東南アジア諸国をまわりましたが、どの国も本当に魅力的で日本人が生活するのに最適だと思います。シンガポール以外は物価も安いので文句無いでしょう。

東南アジアには本当に多種多様な文化や宗教、価値観と人がいます。人は交流してみないとその面白みが分からないと思っています。東南アジアも住んでみて初めてその面白みが分かる気がします。仕事上でもそうじゃないですか?多種多様な人材がいるからこそ初めて人やビジネスの化学反応が生まれ、面白くなる。

実際のところ日本国内で働きながら、グローバルな仕事をするという選択肢もありました。ただ、どうしても世界人口の2%しかいない日本人だけでチームを組んで世界を相手に勝負をしたいという気持ちになれなかった。

留学を経験して、少しは大人になった自分が思ったのは、Appleが、Alibabaが、Amazonが、国籍や人種に関係なく世界中のタレントを集めて、グローバルオールスターのチームを結成しているのに、どうやってオールジャパンが勝つんだということです。これは大企業に限ったことではなく、中小企業やベンチャー、ましてや大学でもそうだと思います。日本に残ったらどこかでオールジャパンのユニフォームを着させられるのではないかと不安になったのを覚えています。

違いを認めず、やたら同調圧力が高い社会。人と人の意見が違うのは至極当たり前なことなのに、自分とは違う意見があるとブログやツイッターを炎上させたり、職場では陰湿ないじめやパワハラをしようとする。同質性の高い社会にいるより、皆違うのが当たり前という東南アジアの社会に身を置いた方が自分にとっては健全だと思った。

心が疲弊してしまったら、やりたいことや変えたいことでさえも行動できなくなってしまいます。くだらない「ルール」に縛られ、ずっと世界人口2%のなかで生活しなくてもいいんです。残りの98%の「外国人」のなかにきっとあなたを受け入れてくれる人がいると思いますし、あなたの心が本当に生き生きする場所があると思います。そんなワクワクする場所が僕にとってはたまたま東南アジアだったんです。

海外就職をした方が良い理由

それは、どこででも働ける人材になるということ。

特に東南アジアでは人の流れが活発的で、ジョブホッピング(転職を繰り返すこと)は一般化しています。早い人では半年で次の職場に移る人もいます。

 

なぜ早々に転職をするのか?それは「スキルアップ」と「見切り」です。

 

ずっとパスタを作ってた人がずっとこの先もパスタを作り続けることは今の時代非常にリスキーで、少なくとも他にピザやドリアなど他のメニューも作れた方が賢明です。イタリア料理以外にも日本食料理も作れちゃったらもうどこでも生きていけるような気がしませんか?

「料理」というカテゴリーでスキルアップを図るために、お店を転々と転職するのは大切なことです。海外就職にはこのスキルアップが非常に肝になっており、日本で集団でプロジェクトを進めるのと違って、海外では個人スキルがとても求められてきます。

なので、この個人スキルを高めるために複数の会社を転々とし、吸収できるものを最大限に吸収しようとします。日本ではまだまだ「転職」の概念がマイナスに働くことも多く、そんなくだらない価値観に惑わされない世界がこの東南アジアにはあるんです。

「見切り」も非常に海外就職では大切です。給料に見合った仕事ではない、上司やチームに性格が最悪なやつがいる、そもそも仕事が楽しくない、などの理由で会社に「見切り」をつけて転職するといった人がとても多いです。日本ではそのような劣悪な環境のなかでも心を仏にしてニコニコして我慢する人が多いと思いますが、東南アジアではありえません。

会社も労働環境を良くしないと、人材が簡単に流出してしまうことを知っているので日本で言う「ブラック企業」は少ないです。

そのように、ジョブホッピングを繰り返すと、自然と個人スキルがレベルアップし、結果としてどこででも働ける人材になれるというわけです。これは一つの国に限らず、ASEAN10カ国、ましてや世界中が就職活動の場となります。

海外就職すると、本当に個人での戦いとなります。これに圧倒される人もいると思いますが、一度経験してみると慣れますし、仮に日本に戻ることになったとしてもその経験がものすごく重宝します。

結果として、海外就職をすると人生の視野が今まで以上に広がり、様々な可能性が知らず知らずな場所から自然と降ってきます。

一度海外就職を体験すると「あ、以外とこんなもんか」と思うようになってその後の人生の選択に大きな幅をもたらせてくれます。妄想やイメージだけが先行して、なかなか海外就職に踏み切れない方が多くいるのを知っていますが、いざ体験してみると皆さん口揃えて、思ってたのと違うと言います。

それはそうですよ。だって、海外就職ってそんなに難しくないですし、現地に行ったら行ったで、他に日本人も沢山住んでいるので心配ありません。あなたは開拓者では無く、もうすでに実在する事例の追加にすぎません。

隣のあの人にできて、この記事にたどり着いたあなたにできないわけありません。

まとめ

特に学生さんなどまだ若い方に伝えたいことがあります。

自国の力を過信しないで、またどこかでおかしいと感じているのならその危機感にふたをせず、冷静に、ときには冷徹に自分のいる国を眺めてみることをオススメしたいです。

 

シンガポールの地をファーストキャリアとして選んだ自分が今言えることは

  • 英語ができる人は必ず海外就職も視野にいれる
  • 英語ができない人は現地で英語を学ぶ覚悟で海外就職を視野にいれる

 

東南アジアでの就職は日に日に厳しくなっていっているのが現状です。というのも、日々東南アジアの経済が成長しているからです。国が段々豊かになってきたのでそろそろ外国人用ビザを厳しくしようかという流れが少し前からあります。なので、海外就職を考えている人は少々テンポアップすることが必要なのかもしれません。

 

今回の記事では「日本はだからダメ」「シンガポールは良い」というスタンスで書いたと思われるかもしれないが、実際どちらが良いかという議論は無駄だと思っています。

 

どこも完璧な国家は無いですし。完璧な職場もありません。どの国でも住むと分かりますが、良い点もあれば悪い点も見えてきます。あくまで僕が思ったのは「東南アジアで経験を積んだ40歳の自分」と「日本国内で経験を積んだ40歳の自分」を比較した時に自分の夢が達成できそうなのが東南アジアだったというだけです。

東南アジアで出会える日本人の若者と会うとこのような話題で盛り上がるときがあります。異端な者同士、価値観がマッチする瞬間が最高に気持ちいい。外に出て初めて気づくのが、自分たちには愛国心がある。おそらく日本にいる日本人以上に日本のことが好きだと思います。不思議ですよね。

日本の衰退は覚悟しています。しかし、日本人としてどうにかしたい。自分の場合は日本に戻る予定はありませんが、別に海外就職した後に日本に戻っても全く問題はありません。とにかく、僕は日本人の若者に外に出て様々な景色や現実を見てもらいたい。そこで感じたこと、学んだこと、嬉しかったことを日本に持ち帰って広めて欲しい。

色々と考えることはあると思いますし、制限もたくさんあると思います。数十年後のなりたい自分の姿に向かって現在の自分に嘘をつかずに人生の選択をしたほうがいいと思います。若いうちは今だけ。心と身体に柔軟性と体力があるうちにやりたいことをやるのはいかがでしょうか。

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