帰国子女

帰国子女が語る就職活動と海外就職について!英語力で有利になるは本当?

現在バンコクで働くアメリカ5年の帰国子女の僕が、帰国子女による就職活動の実情と、帰国子女が就活で有利になる理由をまとめました。

『帰国子女は就職活動で苦労する?』という人から、『帰国子女にオススメな企業は?』といった方まで、そんな帰国子女の方、周りに帰国子女がいる方向けのページです。

このページを読んでいくことで、なぜ帰国子女は就活で有利なのか、海外就職も視野に入れておいた方が良い理由を理解できると思います。

世間的には「帰国子女って扱いにくくて、何考えているか分かんない異星人!」なんて思われているかもしれませんが(言い過ぎ)、そんなことはない。というか今の時代、帰国子女の方は多くのグローバル化を目指す企業で必要とされている人材だと思います。僕が自分で言っちゃうところがまさに「帰国子女」ですよね。

おそらく、帰国子女の方は海外で見た景色と日本で見た景色があまりにも違いすぎて、戸惑ったことが日本の日常生活であるかと思います。僕自身も帰国子女であるが為に、これまでの人生で苦い経験をしてきました。しかし、結果的に帰国子女であったことによって就職の幅が広がり、今では海外で働きながら充実した暮らしをおくれています。この体験を広めたいと思い、帰国子女のための就活・海外就職の魅力を記事にしてみました。

本記事の内容
  • 帰国子女にも様々なタイプがいる
  • 英語が出来るだけで既に圧倒的有利
  • 海外と繋がりのある企業を選ぼう

まずはここから:帰国子女の種類

皆さん帰国子女っていうカテゴリーを一括りにしていませんか?

実は帰国子女にも様々なタイプがいるのです。

僕は小学生から中学生までの5年間をアメリカで過ごした帰国子女です。半強制的に父親の都合で大好きな友達と祖父母から引き裂かれた寂しかった思い出が今でも残っています。

言葉も通じない世界に突然放り込まれ、頼れる人もおらず、子供なりに独りで齷齪したのは今となっては自分の人間としての糧となっています。

平日は現地校と呼ばれる、現地の子供たちがあの黄色いスクールバスに乗って通う学校に僕も行っていました。土曜日は補習校という、日本人学校に通っていました。

5年間終わってみて、感想を一言でまとめるなら「最高に楽しくて、人生をプラスに変えてくれた経験だった」です。つまり、僕は「海外を楽しんだ帰国子女」となったのです。

僕が思う4つの帰国子女のタイプ
  1. 海外をとことん楽しんだ帰国子女
  2. 海外で英語以外の現地語を習得した帰国子女
  3. 海外で日本語しか使わなかった帰国子女
  4. 海外の生活を覚えていない帰国子女

単刀直入に言うと、就職活動で有利になるのは1番と2番のタイプです。

後ほどその理由を説明します。

日本で過大評価されている英語力

日本人は世界人口の2%もいません。つまり日本語を話す人は世界で100人中2人です。

長年単一民族を貫いて来て、日本語のみで社会と経済を回してきました。ですが、もう皆さんご存知の通り、「日本人だけ」で社会を運営することが厳しくなってきました。

外資系企業と連携したり、外国人旅行客を誘致したり、外国人労働者の手を借りたり、と様々な場面で外国人と触れる機会が増えてきています。

その際に必要なのが「英語力」です。

英語を使って、外国人とコミュニケーションをとって物事を進める力。これができるかできないかで、社会からの評価がガラッと変わるのを僕は就職活動を経験して思いました。

それもそうですよ。だって英語を話す人は世界人口の25%もいます。つまり4人に1人は英語を話すことができる計算です。

もしあなたが大きな会社の人事でスタッフを採用するときに、日本語しか話せない日本人と日本語と英語が話せる日本人だったらどちらを採用したいと思いますか?

英語ができる人を採用することによって一気に世界の25%の人とコミュニケーションがとれるチャンスが広がるのです。ビジネスがリーチできる幅が大きく変わってきます。

どうやら英語が話せる(伝えたいことが的確に表現できる)日本人は人口の2%程のようです。これがまさしく、帰国子女にとっては非常にありがたい話なのです!

だって日本人で英語が話せるというだけで一気に競争相手が少なくなるんですから。1番と2番のタイプに当てはまる帰国子女の方、おめでとうございます。自信を持って就職活動・海外就職に挑んでください。

実際のところ、英語が話せるということはなんら珍しいことではありません。

シンガポールでは国民全員バイリンガルです。元々はマレーシアの土地だったシンガポールは多くの華僑の人が住んでおり、マレー語や中国語が飛び交う場所でした。しかし、初代首相が「人しか資源が無いこの小国が発展するためには、外国と連携するしか生き残る道がない。ならば、国民全員に英語を話すことを強要し、国の公用語にしてしまおう」という先見の明をお持ちの方でした。

シンガポールのみならず、他の東南アジアの発展途上国は英語を覚えなければ裕福になれないと考える人が多いため、英語が話せる人は以外と多いのが現状です。

なので、日本ではありがたいことに英語が話せる人が少なく、英語がまさに過大評価されているマーケットだと断言できます。

これは、日本国外でも同じで、「日本人で英語ができる」という人材が少数なため、海外就職でも非常に評価される点になっています。

帰国子女の就職活動

帰国子女は就職活動で有利です。なぜなら、自身の最大の武器を理解していて、それを売りにいっている人が多いからです。

  • ネイティブレベルの英語力
  • 海外経験による視野の広さ
  • 失敗してもどうにかなる精神

僕の周りにいる帰国子女の方の多くにあてはまる3つの武器です。

ネイティブレベルの英語力

英語力はもはや言うまでもありません。もし、他の外国語の方が得意だという方は、その言語を話す国に本社がある外資系企業や工場がある日系企業などは物凄く優遇されると思います。

先ほども言いましたが、日本人+外国語という価値はまだまだ就職活動市場で需要は高く、多くの日系・外資系企業が狙っている人材のひとつでもあります。

しかし注意する点は、ほとんどの日系企業の人事はTOEICしか知らないことです。

英語が得意でTOEICに自信がある方は問題ないのですが、例えば中国語が得意でHSK(漢語水平考試)5級・6級を持ってたとします。英検で言う準1級・1級レベルなのでとても凄くて評価されるべき資格です。ただ、多くの企業はTOEICの語学資格以外知りません。

こうなると一気にセールスポイントに強みが無くなってしまうので、この場合は資格の内容で押さず、実際に取り組んだ経験(中国語の同時通訳、中国語で採用体験など)で勝負するべきです。

TOEICは日本の就職活動で大きな影響を与えます。なので、僕は少しでも点数を上げるためにやっていたのがスマホアプリでの英語学習でした。これが意外と効いて、短期間でも目指していた点数に届くことができましたね。何より重たい参考書を持ち運ぶより、スマホ一つで英語学習ができちゃうのが非常にラクでした。TOEICの点数を上げたい方はぜひこちらから。
帰国子女がおすすめするこれひとつでバッチリTOEIC対策アプリ

海外経験による視野の広さ

帰国子女の方は皆さん「苦労」をしてきています。

外国という場所に放り出され、右も左も分からないような生活を少しづつ理解して、現地の子供たちと現地語で会話し、そして友達になる。時にはアジア人というだけで差別やいじめを受けた人もいるかもしれません。実際に僕もアジア人として差別を受けてきました。

自分の意見を言わなきゃ誰も理解してくれない。空気を読む・言わぬが花なんてことは言ってられないサバイバル生活。そんななかで現地の友人とあらゆる言い合いをしてきたことだと思います。

帰国子女の方はあらゆる文化や意見に対して、偏見を持たずに平等に接することができる視野の広さ、心の広さを持っています。

ひとつとの物事に対して固定概念を持たず、あらゆる角度から物事に対して見ることができるのが、帰国子女の大きな魅力のひとつだと思います。

なので、就職活動のときにも古い固定概念に縛られずに、どこかでおかしいと感じているのならその危機感にふたをせず、冷静に判断することを絶対にオススメします。

失敗してもどうにかなる精神

帰国子女の人にはポジティブな人が多く「どうにかなる」といったマインドを持った人が本当に多いです。

海外生活で物事が思うように進まなかったことが多すぎたせいか、「まあいいや、なんとかなるだろ」とメンタルが鍛えられてきたからだと思います。

これは現在の移り変わりが激しい時代に相当マッチしています。僕が大好きな田村耕太郎氏の本にも書いてあったのが、

「激変の時代、ミスをしないことは不可能。先を読むなんてできない。それよりミスをしてもそこから学んで立ち上がってまた進む不屈の闘志とポジティブさが何より大切である」(マブバニ氏:現リー・クアンユースクール学長)

帰国子女が持つ独特のポジティブさが就職活動では有利に働き、大きな決断時や勝負どきにプラスに働くことが多々あると言えます。

海外生活が始まった時はいじめられるほど地獄な日々だったけども、数年後は日本に帰国したくないほど自身が居た場所が天国になっていた。結果的にどうにかなったな。と自身の過去を振り返ったら思う人が多く、その経験が大きな自信となり、その後の人生を支えてくれることでしょう。

就職活動で苦労する帰国子女

僕は海外に支店がある企業、海外とやりとりする仕事がある企業、海外の会社、のみ応募しました。なので、合計で20社くらいでした。正直、軸が定まりすぎて、数が少なかったので苦労したのを覚えています。

逆に軸がしっかりしていたせいか、自分が将来どうなりたいかが明確だったので、企業側から僕に対する好みが明確に分かれたと思います。合計4社から内定を頂けました。軸を絞りすぎるのも考えものですが、僕は結果的に良かったと思っています。

さらに、僕のタイプの他に、先述した3番と4番のタイプは少々苦労すると思います。

3番の「海外で日本語しか使わなかった帰国子女」はこちらの2パターンの人です。

  1. 現地校に行かず、日本語学校に平日通っていた人
  2. 現地に馴染めずに海外生活が苦痛だった人

海外に居ても平日に日本人学校しか通っていないのなら、英語もそれほど上達するわけではないですし、現地の子供たちと触れ合う機会も制限されてくるので、実際には日本で育った日本人とそれほど大差ありません。ただ言えるのは、1番と2番の帰国子女よりもずっと学力は上です。

現地に馴染めず、一刻も早く日本に戻りたいと願う帰国子女もなかにはいます。実際僕の周りにもいましたが、海外生活が苦痛すぎて過度のストレスにより何度も病院で点滴を打っていました。さらにその人は海外生活が嫌な思い出として脳にインプットされていた為、日本に帰国して早々、海外生活のことを完全に忘れてしまっています。もちろん、ある程度できた英語も嫌な思い出として脳から削除されてしまっているのです。

4番の「海外生活を覚えていない人」は海外生活を経験した時期が若すぎて、単純に覚えていない帰国子女です。赤ちゃんの時に海外生活をした、小学校に入る前まで海外にいた、など若すぎて海外に居た人は海外生活をしたということ記憶が残念ながら残っていません。

これらのタイプの帰国子女は自身で帰国子女と名乗らない人が多いです。なので、就職活動で特段有利となるわけではないですが、若いうちから海外に駐在員としておくられるということは、おそらく父親が優秀な方なので、塾や長期留学など様々な恩恵を受けてきたと思います。帰国子女という肩書きを特に気にしていない人が多いです。

就活で本当に苦労する帰国子女は単純に「帰国子女の肩書きを取ったら何も残らない人」です。

つまり、英語や学力などといったモノ以外で人間としての魅力や情熱が欠けている人。さらに言えば、自己アピールが下手で自分がどういう人間なのかと言うのを相手に表現できない人。当たり前なことですが、非常に大切なことで「わたしはこういう人間です」と多方面からアピールできる人が就活では魅力的に映ります。

あなた海外経験あるんだ?何を学んだの?何が苦労したの?その苦労をどう乗り越えたの?そのときどう感じたの?と自分の言葉で自身の経験を語れる人・アピールできる人になるのをオススメします。

おすすめ企業と海外就職

僕が帰国子女におすすめする企業は

  1. 総合商社・大手メーカー
  2. 外資系の日本支社
  3. グローバル化が進んでる日系企業

総合商社・大手メーカーは海外駐在員を狙うタイプです。英語ができる、海外志向、ストレス耐性有り、などの理由から若いうちから海外駐在員コースを目指すのもありです。ただし、海外駐在員コースは非常に狭き門であり、入社5〜10年後からでしかチャンスが無い企業もあります。キャリアコースなどを紹介している企業も多いので事前に確認するか、実際にその企業で働いている社員さんにリアルな話を聞くのもオススメします。

外資系の日本支社は海外には行けないものの、社内に多くの逆駐在員の外国人がいるため、職場では英語が飛び交い、高い給料という魅力があります。年俸制という企業も多く、個人の能力によって出世できるかどうかが変わってきます。有名どころで言うと外資系コンサルタントやAmazonやGoogleなどがあります。社風や働き制度もがっつり外国製なので、帰国子女の方にフィットすると思います。

グローバル化が進んでいる日系企業もオススメです。例えばユニクロだと、社内公用語が英語であったり、海外に多くの支店を構えているのでグローバル人材を常に欲しがっています。給料や働く制度などもグローバル化しており、頑張った人が報われるといった手法をとっています。さらには楽天も帰国子女が多い会社として有名です。社内には帰国子女のみならず、外国人も多くまさにグローバルな職場となっており、逆に帰国子女しか馴染めないのではないかというくらい国際色豊かな環境です。

グローバルな企業では英語ができるのは当たり前です。それをどうのように企業側が測るのかというと英会話ではなく、TOEICが主流です。もちろん点数が良いことに越したことはないので今からでもラクにTOEIC対策を始めることをオススメします。
帰国子女がおすすめするこれひとつでバッチリTOEIC対策アプリ

海外就職

最初から僕みたいに海外で就職活動をする人も多いです。

日本のように説明会があるわけでも無く、年に1度の一括採用を行ってるわけでもないので、年がら年中採用してくれる機会が海外にはあるのです。

ただし、情報は自分から取りに行く必要がありますし、ある程度ガッツがある人で無ければ体力が持たないと思います。

周りには直接働きたい会社に電話して、人事の人を紹介してもらい、メールアドレスを入手したらそのアドレスに自身の履歴書を送りつけ、給料の交渉をして、少しの時間だけでも会って欲しいとわざわざ現地まで足を運んだ人もいました。その情熱を買われたのか、見事採用となりました。

もちろん1人で戦うのは不安ですし、効率も良く無いので、僕は海外の採用に強い人材会社を利用するのをオススメします。

日本にいながら海外の採用情報を入手することができるのが魅力なのと、何より自分の希望に合った情報を探すことができます。

帰国子女の方のなかにはずっと海外で暮らしていきたいと思う人もいれば、日本が合わないから外国に住みたいと思う人もいると思います。なのでそんな方は、今では一般的になりつつある海外就職を目指すのをオススメします。

なぜなら、せっかく英語や外国語が話せるので働く場所を日本に限定しなくていいからです。より自由に、自身のライフスタイルに合った生き方ができるのが海外就職の最大の魅力だと思います。

もっと詳しく海外就職も視野に入れておくべき理由はこちらに書いてあるので読んでみてください。

【海外就職】なぜわたしは日本を逃げ出し東南アジアをこれから生きる道として選んだのか現在バンコクで働いている僕が、なぜ若いうちから日本を飛び出し海外就職をしたのか、その理由をまとめました。 『海外で働くメリットが知...

まとめ

この記事を読んで頂いたことによって、なぜ帰国子女は就活で有利なのか、海外就職も視野に入れておいた方が良い理由を少しでも理解できたと思います。

「帰国子女」のレッテルなんて気にせずに堂々と就職活動をしてください。日本だからって無理やり合わせなくていいんです。段感じる違和感や疑問に常に正直になってください。あなたの価値観がマイノリティだからって諦める必要は全くありません。

そもそも、全員リクルートスーツに身を包んだ年に1度の一括採用制度自体が海外からしたら理解ができません。日本企業もじわじわと制度に違和感を感じ始め、多くの企業は経団連の採用活動解禁を守っていないのが現状ですよね。

日本は素晴らしい国ですが、「働き方」という面では海外に大きく遅れを取っていると感じています。どこも完璧な職場はありませんが、少しでも自分が満足するような、生き生きするようなそんな場所で毎日働くことができたら嬉しいですよね。

自分がやりたいことや成し遂げたいことに素直になれるのが「帰国子女」だと思っています。ぜひこれからも自分に素直に人生の選択をしていって欲しいと思います。

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.