今回は、20代で東南アジアで海外就職して4年目の僕が海外就職に資格は必要ない理由をまとめました。
『海外就職するためにはTOEICは必要?』という人から、『海外就職には何が求められるの?』といった方まで、海外就職を考えている方向けのページです。
このページを読んでいくことで、なぜ資格は必要ないのか、英語さえできちゃえば海外就職できる理由を理解できると思います。
日本では「海外就職ってなんか難しそう」なんて思われているかもしれませんが、全くそんなことはありません。
確かに海外で生活することは根気がいることですが、異文化の違いを楽しみそこから何か学んでやろう!っていうくらいの気概があれば問題ありません。
僕は現在海外で働きながらとても充実した暮らしをおくっています。
それは自分自身に正直になって日本の古い習慣やしがらみに「さようなら」をして飛び出した結果です。この体験を広めたいと思い、海外就職について書いてみました。
東南アジアが欲している日本人
まず、ASEANって皆さんご存知でしょうか。
日本にいる方にはあまり馴染みのない言葉だと思いますが、このASEANに海外就職する日本人が現在非常に増えています。
日本語だと「東南アジア諸国連合」と呼ばれていて、東南アジア10カ国による地域協力機構です。英語表記「Association of South‐East Asian Nations」の略で「ASEAN」と呼ばれています。加盟国はインドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスです。
このASEANはなんと合計6億人という巨大市場で、アメリカ・メキシコ・カナダを足してもASEANの方が多いんです。さらに、ASEANの平均年齢は20代と非常に若く、消費者としても労働者としても、納税者としても大きな期待ができます。
ある予測では、2025年に日本とほぼ同規模のGDPとなり、2050年までには日本のGDPを抜いて日本の倍以上のGDPになると予測されています。つまり、現在急成長している地域なのです。
だからなんだ。と思われるかもしれませんが、東南アジア地域は急成長していますが、なんせビジネスのノウハウがまだないのです。シンガポールのように外国人や外資系企業を巧みに利用して発展することを試みています。
日本は昔大きな経済成長を遂げ、ビジネスやものづくりのノウハウはありますが市場が劇的に縮小していて、以前のような元気は全くありません。
日本のような国にはなりたくないが、ビジネスのノウハウは欲しいと思っている東南アジア諸国。ここで、日本語+外国語が話せる日本人の需要が生まれるわけです。日本と繋がりたいと思っている東南アジアの企業は数多くあり、日本人スタッフを欲しています。
資格や学歴は必要ない
日本企業だとTOEICとか英検など資格を持っていたら就職に有利になりますよね。
日本の大学生や社会人が頑張って取得したTOEIC800点や英検準1級は東南アジアでは何の意味も持ちません。
なぜなら誰もそんな名前の資格を知らないからです。知らないものをどうやって評価するんですか。文化や法律も違うのに日本から資格を東南アジアに持ってきたところでその効力はほぼ無効になります。
なので、東南アジアで海外就職するのに必要な資格はありません。
学歴も同じことが言えます。
もちろん大学はある程度有名なところであれば東南アジアの企業の人事の方も知っているかもしれませんし、ビザに多少有利になったりすることもあると思います。
例えばタイ人が日本にある企業に提出した経歴書に「マヒドン大学出身」と書かれていたとします。「知らん大学名だな、まあとりあえず面接してみるか」となるかもしれませんが、実際にはマヒドン大学はタイ国内No.1の大学です。
要は知っているか知らないかだけで評価が分かれ、別に知らなかったら知らなかったで評価が下がる訳でもないのです。
なので、特に高学歴じゃなくても海外就職できるチャンスはあります。特に東南アジアではあなたを「学歴」で判断せず、「個人」として評価・判断する文化があるのです。
さらに東南アジアでは日本人の評価がとても高く、日本人というだけで「あ、この人高学歴で頭が良いに違いない」と思われることが本当に多いです。そんな恩恵もあるので、特に学歴を気にする必要はありません。学歴にこだわる人は学歴社会の日本かシンガポールで就職することをオススメします。
海外就職で本当に必要なもの
僕が思う海外就職で本当に必要なものは3つです。
- 自ら未来を切り開いていく熱意
- 異文化の違いを楽しめる心の広さ
- 意思疎通ができる程度の英語力
この3つさえあれば誰でも海外就職ができます。特に最後の「英語」はとても大事で、英語さえできちゃえば他の2つがまだ無くても問題ありません。
熱意
特に東南アジアでは日本のように新卒一括採用という文化がありません。ポジションが空いたら都度求人を出すので、企業は年中採用活動をしています。
つまり、自分で求人情報を取りに行くことができる熱意があれば海外就職はできます。
例えば海外では一般的なLinkedInというビジネスに特化したSNSがあります。SNS上で就職活動ってありえないって思うかもしれませんが、東南アジアでは普通です。
自らメッセージを送ることもできれば、企業の採用担当から面接に来ないか?というメッセージが来ることもあります。
とにかく自分で能動的に求人情報を入手しにいくことができて、躊躇せずに企業の人事の方と連絡を取ることができる熱意があれば問題ないでしょう。
心の広さ
日本は単一民族で島国ということもあり、なかなか異文化に触れる機会がありません。なので、どのように異文化を受け止めたらいいのかという勉強をあまりしてこなかったのです。
東南アジアは異文化の宝庫です。日本では当たり前だったことが一気に逆転して、当たり前じゃなくなる世界が実在します。そのような場所で生活することは少なからずストレスでしょう。
ただ、その異文化の違いを否定してはいけません。相手を尊重し、違いを受け入れる。多少理不尽なこともありますが、海外に行ったらあなたは「外国人」となり、ビザ無しでは生活できないマイノリティーになります。
その現実を受け止めて、異文化の違いを楽しみ、そこから何か学んでやろうってくらいの気概のある人なら海外就職は全く問題ありません。
英語力
まだ日本は英語の重要性を本当に理解できていないと思います。
日本語を話す人口は世界で2%しかいません。しかし英語を話す人口はバイリンガルを含め世界に25%もいるのです。まずこの現実を冷静に理解する必要があります。
東南アジアでも英語は非常に重要です。特に母国の力のみではなかなか経済発展をすることができない国は外国と連携する必要が出てきます。その時に必ず世界共通言語の「英語」が必要になってくるので、英語教育にはものすごく力を入れています。
日本には数多くの英会話学校や英語教材がありますが、自信を持って「英語が話せます」と言える人が少ないのはなぜでしょうか。
僕が思う最大の理由が「日本語のみでまだ経済を回せることに胡座をかいているから」だと思っています。日本語さえ話せれば日本で十分に生きていけちゃう。非常にもったいない。
海外就職を目指す方は既に気付いているかもしれませんが、怠けきった日本社会のなかで真剣に英語力を高めていく努力をしていかなければなりません。
ただ、努力をしてある程度英語で意思疎通ができるレベルまで達することができれば、あなたはもう海外就職をしていいレベルです。だって東南アジアの人たちは誰も「完璧な英語」を話しません。逆に皆さん「完璧じゃなくて良い英語」を話します。
日本人の方は文法を気にしすぎる方が多いですが、そもそも東南アジアでは意思疎通できるレベルの英語しか求められていないんです。そこの違いも理解しておくといいかもしれません。
とにかくまずは英語の基礎力を高めることから始めるのがいいと思います。TOEIC900点なんて全く意味ありません。ひたすら英語に慣れて、単語を増やしていくことが非常に大切です。
高いお金払って英会話教室に通うのもアリですが、文法に時間使うくらいならとにかく手軽に使えるアプリなどで英語にただただ慣れることをおすすめします。
僕がosusu思う英語の学習法がこちら。

おすすめ度 | |
---|---|
こんな人におすすめ | 自分のレベルに合わせて、英語を話す、聴く力を伸ばしたい方 |
おすすめ度 | |
---|---|
こんな人におすすめ | 英語が苦手で挫折した方 |

おすすめ度 | |
---|---|
こんな人におすすめ | 値段がお得なレッスンを受けたい方 |
まとめ
今回は海外就職に資格や学歴は重要ではなく、本当に大切なのは「熱意」と「心の広さ」と「英語」というお話をしました。
英語にまだ自信が無い方は今からでも遅くないので、少しづつ英語を学習していって「完璧じゃなくていい英語」を身に付けてください。
英語に既に自信のある方は自分がどこの国で働き、生活したいのかをじっくり考えることをおすすめします。そして国が定まったら、1回旅行に行き、現地の様子を自身の目で見てみてください。
海外就職は本当に楽しいです。僕は毎日バンコクで英語を使って職場の同僚と会話したり、たまにタイ語を教えてもらったりしています。
美味しいタイ料理のお店に連れて行ってもらい、お互いの食文化の違いを語り合い、日々刺激的で面白みのある日常をおくっています。
日本では資格や学歴といった言葉に惑わされやすいですが、あまり気にせずに飛び込んでみると意外とその先が広がっていたりするものです。海外就職を目指している方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。